塩沢由典公式HP
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コロナ禍で巣ごもり生活、6年近く更新停止となっていた「公式HP」を再開することにしました。2020年7月10日。
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さいきん書いた論文などに関する情報は、こちら をご覧ください。論文の意義や反響などについても載せていきます。
2020年までのサイトに御用のあるかたは、こちら をご覧ください。
短信・雑感
2022年5月
- 2022.5.25 2度目の除草剤。しかし、夕立のような雨で効果減? 15:43分発の「あずさ」で帰京。
- 2022.5.24 雲のかからない北アルプス。まだ雪がかかっていて輝いている。もって帰るべき本を選定。
- 2022.5.23 ようやくE-mailを読む余裕ができた。
- 2022.5.22 除草剤を散布。
- 2022.5.21 買物バスでDeliCia大町店へ。
- 2022.5.20 部屋の掃除などでくたびれた。
- 2022.5.19 13時発の「あずさ」で信濃大町へ。妻とふたり。松本で乗り換え。
- 2022.5.18 新宿で買物。
- 2022.5.17 3頭目のアゲハがぶじ羽化。第4章「勤勉革命の2・3の理論問題」、ようやく概成。
- 2022.5.16 さなぎになっていたアゲハ2頭がきょう羽化した。(蝶だけなぜ1頭、2頭と数えるの?)
- 2022.5.15 『数学セミナー』7月号原稿「To be or not to be」の校正。
- 2022.5.14 歴史家にも分かってもらえるような貿易論、だいぶ終りに近づいた。
- 2022.5.13 天下堂医院を受診。妻をみてくれた先生を紹介してもらう。
- 2022.5.12 歩いていたらドクダミの葉のあいだから白い小さな3弁の花が顔をだしていた。あれ、ドクダミって3弁だったっけとよく見ると、別の植物だった。ムラサキツユクサによく似ている。調べてみたら、トキワツユクサらしい。白いムラサキツユクサもあるというから断定はできないが、トキワツユクサはTradescantia fluminensisといって外来種らしい。しかも、いまは要注意外来生物に指定されているという。花はちいさくて花弁の先がとがっている。ムラサキツユクサより花は清楚。
- 2055.5.11 例の本のなかの「経済史家のための貿易論入門」のような項をかいている。分かってもらえそうに書くのはなかなかむずかしい。
- 2055.5.10 昨日はロシアだけでなくおおくの国にとって戦勝記念日だった。この日をひとびとはどう考えて過ごしたのだろうか。プーチンの演説は自己正当化だけだったが、ロシア人の心にはどう響いただろう。わたしも記念に去年8月のNHKテキスト「100分で名著」の『アレキシエーヴィチ 戦争は女の顔をしていない』をすこし読んだ。
- 2022.5.9 千歳烏山のシャノワールが閉店していた。気付かなかった。フランス語の店名がまたひつ消えておフランスのひとりとしてはすこし寂しい。ロシアほどではないだろうが、フランス文化の日本のおける低落ははなはだしい。
- 2022.5.8 昨日の記事で思い出した。中央大学図書館の回りにはカイノキ(楷の木)が植えられている。学問の木というので選ばれたのだろう。テラスの下に植えて上にのばしているため、刈り込まれていて見栄えがしない。大阪の的塾の周辺にもカイノキの並木がある。しかし、カイノキとえば、やはり岡山の閑谷学校の庭に植えられた2本であろう。紅葉の季節に行ったためもあり、みごとなものだった。
- 2022.5.7 エゴノキの花が咲いて、すこし散り始めている。中央大学の多摩キャンパスには、大きなエゴノキがあって、まいねんみごとに花をつけたが、鑑賞するひとがほとんどなく残念だった。
- 2022.5.6 雁行形態論基本形(第T形)の図解に取り組む。以前に描いていたものには、かなりの混乱があることに気付いた。
- 2022.5.5 最初の3匹は、きのうまでもりもり食べていたのに、きょうはあっさり蛹化をはじめた。春型のせいだろうか。小さなアゲハになりそうだ。
- 2022.5.4 きのうアゲハの幼虫の別の2匹を見つけた。こちらは休眠中かあまり動かない。30日に見つけた3匹は黒から緑に色が変わり、いま猛烈に食べている。
- 2022.5.3 憲法記念日。プーチンのウクライナ侵略で自衛の大切さはよく分かった。だからといって戦争の準備をしたがる人が多いのはこまったものだ。戦争の仕方を考えるまえに、戦争を始めさせない仕方も考えないと、わさわざ戦争を始めさせることになりかねない。
- 2022.5.2 いまツツジが満開。
- 2022.5.1 近くの図書館に行ったら「過去のベストセラー」という特集をやっていた。中に『山女日記』があったので、2章だけ読んでみた。NHK BSプレミアムでやっていたのとはだいぶちがう。見たのは再放送だったけれど、工藤夕貴のファンになった。
2022年4月
- 2022.4.30 アゲハの幼虫を3匹見つけた。去年はなぜか一匹も見つけられなかった。
- 2022.4.29 Nathan RosenbergのHistorigraphy of technial progress. (Inside the Blaxk Box: Technolgoy and Economics 第1章)を再読。1982年出版だからちょうど40年前だが、技術変化の経済学はその後どれだけ進歩したか。
- 2022.4.28 午後4時。冬だったらもう薄暗かったのに、太陽の高度は今まだ高い。
- 2022.4.26 きようは一雨あったあと、強風。
- 2022.4.25 急に暑くなったせいか、きょうは今年はじめて虫の声を聞いた。
- 2022.4.24 タンポポは花の時期がながい。すっかりほうけたものの横に花が咲いている。ある解説には、花茎は花が咲きおわると成長が止まるとあったが、ほんとうだろうか。咲いた花の高さよりも綿ぼうしになったものの方がかなり高い。咲きおわってからもかなり伸びるのではないだろうか。タンホポの綿毛/風に乗り/空のたび。8・9年前の駄作。
- 2022.4.23 中国には「売国奴」の対義語として「愛国奴」ということばがあるという。極端なナョナリズムを主張し、国際協調を主張するひとを売国奴と批判する人達にたいする呼び名だそうだ。プーチンはまさに愛国奴だ。ただ自分勝手な歴史観にもとづき領土拡張を試みると、けっきょくは国を疲弊させることになる。
- 2022.4.22 ロシアが新型ミサイル=サルマトの実験に成功したと発表、プーチン大統領が「世界に類をみない」ものと誇ってみせた。これは北朝鮮がたびたびミサイルや核実験に成功したと誇ってみせるのとよく似ている。ロシアは北朝鮮に似てきたのだろうか。
北朝鮮が核付きミサイルに執着するのは(政権の正統性に疑問符をつけないならば)、あるていど妥当な計算である。アメリカが軍隊を送って一挙に占領しようとすれば、かなり危ういから、そういうことを起こさせない抑止力をもとうとするだろう。しかし、ロシアは国土もひろく、攻め込んでも容易に占領できない国であることはだれでもわかる。それでもサルマトのようなものを誇らなければならないのは、ロシアがけっきょくは北朝鮮並みの2等国に成り下がりつつあることを表明しているのではないか。ロシアはGDPで測ると韓国に追い抜かれているというから、隣国を占領しようなどとしているうちに、自国の経済がボロボロになるのではないか。
- 2022.4.21 Googleのサービスのひとつに引用通知がある。自分の論文がどこかで引用された場合に知らせてくれる便利なものだが、今日の通知は「代作」業者のSample paperだった。
-Shiozawa, Y. (2007). A New Construction of Ricardian Trade Theory?A Many-country, Many-Commodity Case with Intermediate Goods and Choice of Production Techniques. Evolutionary and Institutional Economics Review, 3(2): 141-187.
-Fujimoto, T. & Shiozawa, Y. (2012). Inter and Intra Company Competition in the Age of Global Competition: A Micro and Macro Interpretation of Ricardian Trade Theory, Evolutionary and Institutional Economics Review, 8(2): 193-231.
の二本が引用されていたが、知らずに本文を読んでみたら、論文の内容とほとんど関係ないことがわたしの主張(Shiozawa 2007)として参照されていた。代作は、高校レベルからPhD論文まであるようで、この見本論文はどのレベルのものだろうか。修士ぐらいのterm paperとしてなら、指導教員がいそがしいか何人も指導している場合、専門をすこし外れれば通ってしまうかもしれない。今日はたまたま毎日新聞の「科学の森」(15面)に「国民の安全帯や巣か「研究不正」」という記事が載っている。林正男氏の「白楽の研究者倫理」というウェブ・サイトにこの3月16日に不正論文記事が1000本になったことを機会になされた鳥居真平記者のインタビュー記事だ。いろいろな不正の種が学生時代から撒かれているということだろう。トランプやプーチンのFake! にもつながっていよう。
- 2022.4.20 与謝晶子は「ああ五月、フランスの野は火の色す 君もコクリコ、われもコクリコ」と詠んだ。いま路傍には、ヒナゲシがたくさん咲いているが、どうも可憐さも激しさもない。調べてみたら、1960年ごろヨーロッパからの帰化種でナガミヒナゲシというものらしい。
- 2022.4.19 公園の花壇にナノハナが咲いている、とおもってよく見とるハボタンだった。アプラナ科とは知っていたが、花がこんなに似ているとは驚き。
- 2022.4.18 ようやく大島真理夫の『土地希少化と勤勉革命の比較史』論が終った。
- 2022.4.17 娘が犬のアイザックと遊びにきた。
- 2022.4.16 春の移ろいははやい。八重のサクラが葉桜で残っているのに、ハナミズキが満開になり、ツツジも花をつけ始めた。足元では六弁のオオアマナが咲いている。英語ではベツレヘムの星というらしい。
- 2022.4.14 ロシア国防省はマリウポリ防衛に当たっていたウクライナ第36海兵旅団の兵士1026名が投降したと報じている。ウクライナ側はこれを確認していないが、この1026名が今後どう扱われるか国際社会は注視していく必要がある。捕虜は戦時国際法にもとづいて処遇されなければならない。しかし、スターリン下のソ連はカチンの森事件を起こしている。こんご投降したウクライナ兵がこうした扱いにあわないようにしなければならない。事件現場をドイツ軍に発掘されたあと、ゴルバチョフが登場するまでソ連はそれはドイツ軍が行ったことだと50年間も言いはりつづけた。それはFake情報の古典的事例になった。
- 2022.4.13 3月末の健康診断の結果を聞きにいく。甘いものを控えるよう言われてしまった。
- 2022.4.12 安直にNHKの「100分で名著 存在と時間 ハイデッガー」を買った。残念ながら「つねにすでに」の解説記事は見当たらなかった。
- 2022.4.11 進化経済学会での磯谷会長講演(3月26日)についての感想を書く。
- 2022.4.10 ようやく大島真理夫『土地希少化と勤勉革命の比較史』批判にたどりついた。
- 2022.4.9 一日中、ダグラス・ノースの『経済史の構造と変化』を読んでいた。それほど良い本だろうか。
- 2022.4.8 いよいよ大島真理夫の「土地希少化論」の議論に入る。
- 2022.4.7 インドの国連代表ティルムティ氏は「ウクライナでの戦争以来、もしインドがどちらかの側を選ぶとするなら、それは平和の側であり、暴力を終わらせる側である。」と述べた。ロシアを国連人権理事会から除籍するかに関する国連総会における4月7日の演説で。投票には棄権した。次は中国も「平和の側」に立つことを明確にしてほしい。
- 2022.4.6 CoreEconチームの The Economy のどこに不満か。基本はBolwesの「ポストワルラシアンの進化社会科学」という構想への疑問に重なる。そのことはBowlesの『制度と進化のミクロ経済学』「訳者あとがき」に書いた。あのときはまだ「ポストワルラシアン」という形容詞の意味に半信半疑だったが、けっきょく基本はワルラスでよいが、いくつかの強い仮定を緩めていけばじゅうぶんな経済学になると考えているのだろう。 The Economy がそれを証明してしまった。
- 2022.4.5 ColanderがRWER 91に載せた論文にこう書いている:
Economics has always had an underlying tension between two visions of economics. One is an equilibrium vision ... The other is a complexity vision...
こういう視点はなかったが、指摘されてみればその通りかも。反均衡と複雑系とは深いところで繋がっていたのだ。パラレル・ヒストリーの新しいテーマでもある。
- 2022.4.4 2月18日に亡くなられた荒井康裕さんの追悼の「おもいで」を書いた。50年以上、反戦の旗を掲げつづけられた立派な人生だった。
- 2022.4.3 Google Search Gonsole Teamからこのウェブ・ページについてのリポートがきて、その中のTop Growing Queries に「複雑系 廃れた」というものがあった。調べてみるとKobaさんという理論生物学者が複雑系についてこんな感想を書いていた: 複雑系はなぜ廃れてしまったか?(私的考察) 比較的妥当な考察と思うが、経済学においては多少ちがう文脈がある。その点を『増補 複雑系経済学入門』の「補章」に書いた。
- 2022.4.2 PetriとSchefoldとが論争している。なぜSchefoldがこんな議論をするのか理解しかねる。
- 2022.4.1 Fabio Petriの大著 Microeconomics for the critical mind のPrefaceと全章のabstractを読む。CoreEconチームの The Economy / Economics for a changing world とちがって実に偉大な本だ。ボリュームもすごい。全1395ページ。
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