関西経済論 原理と議題>自著紹介> 朝日関西スクウェア(Asahi Kansai Square 21) 会報 No.124 (2010年5月) p.7 会員消息伝言板

3月末に本を出しました

京都大学客員教授の

塩沢由典さんから

3月末に『関西経済論/原理と議題』(晃洋書房、税込み6090円)を出版しました。関西経済についての提言や調査は、それこそ山ほどあるのですが、日本経済論とちがい、関西という地域経済の発展/成長を原理の問題として考えたものは、これまでなかったと思います。日本の経済政策を考える基礎は、日本経済論です。これは、日本の経済学部をもつ大学では、どこでも教えられていますが、関西経済論が教育課程に入っている大学は、関西でも多くはありません。あってもオムニバスのものが多い。いろいろな話題を取り上げるにはよいのですが、原理的な問題を考えたり、体系性を持たせたりするには不十分です。

地方の時代とか、地域の自立、さらには道州制が問題になっているときに、現状で十分とは到底いえません。ちょっと大げさですが、今度の本は、こうした危機意識をもって書きました。

本書では原理の問題と、ふつうの経済学の本では珍しい「議題」を中心におきました。「議題」というのは、関西で経済戦略を考えるとき、何を議論しなければならないかという意味です。こんなところから、議論を起こさねばならないところに、関西の頭脳機能と神経機能の一番の問題があると思っています。

すべてを網羅するという意味での体系性はありませんが、今後関西の経済政策を考えるに当たっては、考えるヒントにしてもらえるのではないかと思っています。

本書は、この3年間、関西アーバン銀行が京大経営管理大学院に設けてきた寄付講座の研究成果です。

引用元=> http://www.asahi.com/kansaisq/pdf/no124.pdf http://www.asahi.com/kansaisq/kaihou/no124/kaiin/page05.html

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